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当時のまちの足跡を巡る|安城市観光協会
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当時のまちの足跡を巡る

南吉は、まちなかを歩いて安城高等女学校まで通っていました。南吉の日記には、通勤途中に立ち寄った店のことや、作品のヒントとなった出来事なども記されています。当時の安城駅前の商店街や残されたエピソードを元に、南吉が歩いたまちの風景を思い浮かべてみてください。

【南吉メモ1】南吉の書きたかった「都築弥厚」
南吉は、都築弥厚の伝記を書くために『弥厚翁』などの資料を調べたり、この地域の名士を訪ねて話を聞いたりしていて、そのとき書いたメモも残っています。昭和17(1942)年8月には執筆のために群馬県万座温泉に宿泊していますが思うように進まず、その後の病状の悪化もあり、結局書きあげることはできませんでした。

【南吉メモ2】南吉を迎え入れた「日本デンマーク」
南吉が暮らした当時、安城は、農業が画期的に発達した「日本デンマーク」時代が終わろうとしている頃でした。駅のプラットフォームに「デンマーク」と書かれた看板が見られたり、駅前に「デンマーク会館」という名前のカフェーがあるなど、その名は広く浸透していたようです。戦争色が濃くなっていく日々の中で、南吉も生徒とともに出征兵士の家に農作業などの手伝いに出かけ、「日本デンマーク」を築き上げた風土や人々にふれ、創作活動に生かすこともありました。

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